(PHP 4 >= 4.0.5, PHP 5 <= 5.0.5, PECL mnogosearch >= 1.0.0)
udm_load_ispell_data — ispell データを読み込む
$agent
, int $var
, string $val1
, string $val2
, int $flag
)udm_load_ispell_data() は、 ispell データを読み込みます。
この関数を使用した後に ispell データに割り当てられていたメモリを
開放するには、udm_free_ispell_data() を使用します。
たとえ UDM_ISPELL_TYPE_SERVER
モードを使用していたとしても同様です。
agent
udm_alloc_agent() のコールにより取得した、 エージェントのリンク ID。
var
ispell データの取得元を示すパラメータ。とりうる値は以下のとおりです。
val1
および val2
は無視されるので空白にしておきます。
flag
は 1 に設定します。
注意:
flag
は、指定した場所から ispell データを 読み込んだ後でそれを並べ替えることを示します (ispell を正常に 機能させるために必要です)。ispell データをファイルから読み込む 場合は udm_load_ispell_data() を何度かコールする ことになりますが、並べ替えを毎回行う必要はなく、最後にコールした 後にのみ行います。DB モードではすべてのデータが 1 度のコールで 読み込まれるので、このパラメータは 1 で なければなりません。このモードでエラーが発生した場合 (たとえば ispell テーブルが存在しないなど)、この関数はFALSE
を返し、 エラーコードとエラーメッセージは udm_error() および udm_errno() で取得できます。
UDM_ISPELL_TYPE_AFFIX
- ispell データをファイルから読み込み、また
接辞ファイルを読み込むことを指定します。この場合、val1
はどの接辞を読み込むかを表す 2 文字の言語コードとなります。
また val2
はファイルのパスです。
相対パスが指定された場合は、このモジュールは UDM_CONF_DIR
でなく
現在のパス、つまりスクリプトの実行パスからの相対パスとして検索する
ことに注意しましょう。ファイルが存在しないなどの理由でエラーが
発生した場合、この関数は FALSE
を返し、エラーメッセージが
表示されます。エラーメッセージの内容を
udm_error() および udm_errno()
で取得することはできません。なぜなら、これらの関数は SQL に
関連付けられたメッセージを返すものだからです。UDM_ISPELL_TYPE_DB
における flag
パラメータの説明を参照ください。
例1 udm_load_ispell_data() の例
<?php
if ((! udm_load_ispell_data($udm, UDM_ISPELL_TYPE_AFFIX, 'en', '/opt/ispell/en.aff', 0)) ||
(! udm_load_ispell_data($udm, UDM_ISPELL_TYPE_AFFIX, 'ru', '/opt/ispell/ru.aff', 0)) ||
(! udm_load_ispell_data($udm, UDM_ISPELL_TYPE_SPELL, 'en', '/opt/ispell/en.dict', 0)) ||
(! udm_load_ispell_data($udm, UDM_ISPELL_TYPE_SPELL, 'ru', '/opt/ispell/ru.dict', 1))) {
exit;
}
?>
注意:
最後のコール時にのみ
flag
を 1 とします。
UDM_ISPELL_TYPE_SPELL
- ispell データをファイルから読み込み、
ispell ディレクトリファイルを読み込むことを指定します。この場合、
val1
はどの接辞を読み込むかを表す
2 文字の言語コードとなります。また
val2
はファイルのパスです。
相対パスが指定された場合は、このモジュールは UDM_CONF_DIR
でなく
現在のパス、つまりスクリプトの実行パスからの相対パスとして検索する
ことに注意しましょう。ファイルが存在しないなどの理由でエラーが
発生した場合、この関数は FALSE
を返し、エラーメッセージが
表示されます。エラーメッセージの内容を
udm_error() および udm_errno()
で取得することはできません。なぜなら、これらの関数は SQL に
関連付けられたメッセージを返すものだからです。UDM_ISPELL_TYPE_DB
における flag
パラメータの説明を参照ください。
<?php
if ((! udm_load_ispell_data($udm, UDM_ISPELL_TYPE_AFFIX, 'en', '/opt/ispell/en.aff', 0)) ||
(! udm_load_ispell_data($udm, UDM_ISPELL_TYPE_AFFIX, 'ru', '/opt/ispell/ru.aff', 0)) ||
(! udm_load_ispell_data($udm, UDM_ISPELL_TYPE_SPELL, 'en', '/opt/ispell/en.dict', 0)) ||
(! udm_load_ispell_data($udm, UDM_ISPELL_TYPE_SPELL, 'ru', '/opt/ispell/ru.dict', 1))) {
exit;
}
?>
注意:
最後のコール時にのみ
flag
を 1 とします。
UDM_ISPELL_TYPE_SERVER
- spell サーバーのサポートを有効にします。
val1
パラメータで、spell サーバーが
稼動しているホストのアドレスを指定します。val2
は現在は使われていません。しかし将来のリリースでは spell サーバーの
ポート番号を指定するようになります。flag
はこの場合は必要ありません。なぜなら spell サーバーに保存されている
データは既に並べ替えられているからです。
spelld サーバーは、設定ファイル (デフォルトは /usr/local/mnogosearch/etc/spelld.conf) から スペルデータを読み込み、それを並び替えた上でメモリに保存します。 クライアントとサーバーの間の通信方法は 2 通りあります。 インデクサは search.cgi サーバーから (インデクサを高速に開始するため) 全データを受け取り、それを正規化した形式でクライアント (search.cgi) に渡します。 DB モードや TEXT モードに比べ、これは (全スペルデータの読み込みや 並べ替えをしないことで) 一番高速に検索を実行します。
UDM_ISPELL_TYPE_SERVER
モードでは、
udm_load_ispell_data() 関数は実際には
ispell データを読み込みません。単にサーバーのアドレスを定義する
だけです。実際には、udm_find() 関数で検索を
行う際にこのサーバーが自動的に使用されます。spell サーバーが
稼動していなかったりホストの指定が間違っていたりなどの理由で
エラーが発生した場合、メッセージは何も返されず、ispell による
変換は動作しません。
例注意:
この関数は、mnoGoSearch 3.1.12以降でのみ利用可能です。
<?php
if (!udm_load_ispell_data($udm, UDM_ISPELL_TYPE_SERVER, '', '', 1)) {
echo "Error loading ispell data from server<br />\n";
exit;
}
?>
いちばん高速なモードは UDM_ISPELL_TYPE_SERVER
です。
UDM_ISPELL_TYPE_TEXT
はそれより遅く、
UDM_ISPELL_TYPE_DB
が一番遅くなります。この関係は
mnoGoSearch 3.1.10 - 3.1.11 において成り立ちます。
将来のバージョンでは DB モードの高速化を行い、TEXT モードより
高速になる予定です。
val1
val2
flag
成功した場合に TRUE
を、失敗した場合に FALSE
を返します。
例2 udm_load_ispell_data() の例
<?php
if (! udm_load_ispell_data($udm, UDM_ISPELL_TYPE_DB, '', '', 1)) {
printf("Error #%d: '%s'\n", udm_errno($udm), udm_error($udm));
exit;
}
?>