注意: wincache.rerouteini は WinCache 1.3.7.0 で削除されました。かわりに、自動的な関数置き換え機能を利用します。 wincache.reroute_enabled を参照ください。
WinCache の関数切り替え機能 (WinCache 1.2.0 以降で使用可能で、WinCache 1.3.7.0 で削除されました) を使うと、 その用途向けに最適化した同等の関数で組み込みの PHP 関数を置き換えることができます。 WinCache 拡張モジュールには、PHP のファイル操作関数を Windows 向けに最適化した実装が含まれています。PHP でネットワーク共有上のファイルにアクセスする必要がある場合などに、 これを使うとアプリケーションのパフォーマンスを向上させることができるでしょう。 最適化した実装が用意されている関数は、次のとおりです。
WinCache の関数切り替え機能を使えるよう設定するには、WinCache のインストールパッケージに含まれている reroute.ini ファイルを使います。このファイルを php.ini があるディレクトリにコピーしましょう。 それから php.ini に wincache.rerouteini の設定を追加し、ここに reroute.ini ファイルへの絶対パスあるいは相対パスを指定します。
例1 WinCache の関数切り替えの有効化
wincache.rerouteini = C:\PHP\reroute.ini
注意: WinCache の関数切り替え機能を使う場合は、ファイルキャッシュのサイズを増やすことを推奨します。 このサイズは wincache.fcachesize を使って設定します。
reroute.ini ファイルには、PHP の関数とそれに対応する WinCache の関数のマッピングを記述します。 ファイルの各行に、次の構文で関数のマッピングを定義します。
<PHP の関数名>:[<関数のパラメータの数>]=<wincache の関数名>
ファイルの例を以下に示します。この例では、PHP の関数 file_get_contents() がコールされると、それが wincache_file_get_contents() へのコールに置き換えられます。 ただし、関数に渡されたパラメータが 2 個以下の場合に限ります。パラメータ数の指定が役立つのは、 置き換え用の関数が元の関数のすべてのパラメータに対応しているわけではないという場合です。
例2 Reroute.ini ファイルの内容
[FunctionRerouteList] file_exists=wincache_file_exists file_get_contents:2=wincache_file_get_contents readfile:2=wincache_readfile is_readable=wincache_is_readable is_writable=wincache_is_writable is_writeable=wincache_is_writable is_file=wincache_is_file is_dir=wincache_is_dir realpath=wincache_realpath filesize=wincache_filesize