(PECL wincache >= 1.1.0)
wincache_ucache_add — 変数が既にキャッシュに存在しない場合にのみ変数をユーザーキャッシュに追加する
変数が既にキャッシュに存在しない場合にのみ変数をユーザーキャッシュに追加します。 追加された変数は、有効期限に達するか、 wincache_ucache_delete() あるいは wincache_ucache_clear() で削除されるまではキャッシュに残り続けます。
key
変数を格納するときに、この名前のキーを使います。
同じキーで既に変数が格納されているときは、この関数は失敗して FALSE
を返します。
key
は大文字小文字を区別します。同じキーがあっても値を上書きしたい場合は
wincache_ucache_set() 関数をかわりに使います。
key
には name => value のペアの配列を渡すこともできます。
この場合は name がキーとなります。
この形式を使えば複数の値を一度の操作でキャッシュに格納できるので、競合状態になることを防げます。
value
格納したい変数の値。ファイルハンドルのようなリソース型以外のすべてのデータ型をサポートしています。
最初のパラメータが配列の場合は、このパラメータは無視されます。
一般的な指針として、key
に配列を渡す場合は
value
を NULL
にしておきましょう。
value
がオブジェクト、あるいはオブジェクトを含む配列である場合は、
オブジェクトがシリアライズされます。オブジェクトのシリアライズについての詳細は
__sleep() を参照ください。
values
キーと値の連想配列。
ttl
変数のキャッシュ内での生存時間を秒単位で指定します。
ttl
で指定した秒数が経過すると、
格納されている変数はキャッシュから削除されます。
このパラメータのデフォルト値は 0 で、これは
wincache_ucache_delete()
あるいは wincache_ucache_clear()
で明示的に削除するまでキャッシュに残り続けることを意味します。
key
が文字列のときは、成功した場合に TRUE
、失敗した場合に FALSE
を返します。
key
が配列のときの返り値は、次のようになります。
FALSE
を返します。
例1 wincache_ucache_add() で key
を文字列にする例
<?php
$bar = 'BAR';
var_dump(wincache_ucache_add('foo', $bar));
var_dump(wincache_ucache_add('foo', $bar));
var_dump(wincache_ucache_get('foo'));
?>
上の例の出力は以下となります。
bool(true) bool(false) string(3) "BAR"
例2 wincache_ucache_add() で key
を配列にする例
<?php
$colors_array = array('green' => '5', 'Blue' => '6', 'yellow' => '7', 'cyan' => '8');
var_dump(wincache_ucache_add($colors_array));
var_dump(wincache_ucache_add($colors_array));
var_dump(wincache_ucache_get('Blue'));
?>
上の例の出力は以下となります。
array(0) { } array(4) { ["green"]=> int(-1) ["Blue"]=> int(-1) ["yellow"]=> int(-1) ["cyan"]=> int(-1) } string(1) "6"