(PHP 4 >= 4.1.0, PHP 5, PHP 7)
version_compare — ふたつの "PHP 標準" バージョン番号文字列を比較する
version_compare()は、ふたつの "PHP 標準" バージョン 番号文字列を比較します。
この関数はまず、バージョン文字列の _, -, + をドット . で置き換えます。 さらに、数値でない部分の前後にドット . を追加します。 例えば '4.3.2RC1' は '4.3.2.RC.1' となります。 次に、左から右へ 各部分を比較していきます。特殊な文字列が含まれている場合は以下の順で 並べ替えます: ここにないすべての文字列 < dev < alpha = a < beta = b < RC = rc < # < pl = p この方法により、'4.1' と '4.1.2' のようなバージョンの違いだけではなく PHP 固有の開発ステータスの違いも判断することが可能となります。
version1
最初のバージョン番号。
version2
ふたつめのバージョン番号。
operator
三番目のオプション引数 operator
を指定した場合、
特定の関係を調べることが可能です。指定可能な演算子を以下に示します。
<, lt,
<=, le, >,
gt, >=, ge,
==, =, eq,
!=, <>, ne
このパラメータは大文字小文字を区別するので、すべて小文字で指定しなければなりません。
デフォルトでは、version_compare() の返り値は 最初のバージョンが 2 番目のバージョンより小さい場合に -1、 同じ場合に 0、そして 2 番目のバージョンのほうが小さい場合に 1 となります。
オプションの引数 operator
を使用すると、
指定した演算子による関係を満たす場合に TRUE
、それ以外の場合に
FALSE
を返すようになります。
以下の例では定数 PHP_VERSION
を使用しています。
この定数には、コードを実行している PHP のバージョンが格納されています。
例1 version_compare() の例
<?php
if (version_compare(PHP_VERSION, '6.0.0') >= 0) {
echo '6.0.0 より新しいバージョンの PHP を使っています。バージョンは ' . PHP_VERSION . " です。\n";
}
if (version_compare(PHP_VERSION, '5.3.0') >= 0) {
echo '5.3.0 より新しいバージョンの PHP を使っています。バージョンは ' . PHP_VERSION . " です。\n";
}
if (version_compare(PHP_VERSION, '5.0.0', '>=')) {
echo 'PHP 5 を使っています。バージョンは ' . PHP_VERSION . " です。\n";
}
if (version_compare(PHP_VERSION, '5.0.0', '<')) {
echo 'PHP 4 を使っています。バージョンは ' . PHP_VERSION . " です。\n";
}
?>
注意:
PHP_VERSION
定数には現在の PHP のバージョンが格納されます。
注意:
プレリリース版 (たとえば 5.3.0-dev など) は、それに対応する正式版 (5.3.0) より小さいとみなされます。
注意:
alpha や beta のようなバージョン文字列は、大文字小文字を区別します。 したがって、どこかから取得したバージョン文字列を PHP の標準に従わせるなら、 まず strtolower() で小文字化してから version_compare() を呼ぶ必要があります。