(PHP 4 >= 4.2.0, PHP 5, PHP 7)
var_export — 変数の文字列表現を出力または返す
var_export() は、 渡された変数に関する構造化された情報を返します。この関数は var_dump() に似ていますが、 返される表現が有効な PHP コードであるところが異なります。
expression
エクスポートしたい変数
return
使用されかつ TRUE
に設定された場合、var_export()
は変数表現を出力する代わりに返します。
return
パラメータが使用され TRUE
と評価される場合、
変数表現を返します。そうでない場合、この関数は NULL
を返します。
注意:
return
パラメータを使う場合、この関数は内部的に出力バッファリングを使います。 そのため、ob_start() コールバック関数の中では使えません。
例1 var_export() の例
<?php
$a = array (1, 2, array ("a", "b", "c"));
var_export($a);
?>
上の例の出力は以下となります。
array ( 0 => 1, 1 => 2, 2 => array ( 0 => 'a', 1 => 'b', 2 => 'c', ), )
<?php
$b = 3.1;
$v = var_export($b, true);
echo $v;
?>
上の例の出力は以下となります。
3.1
例2 PHP 5.1.0 以降でのクラスのエクスポート
<?php
class A { public $var; }
$a = new A;
$a->var = 5;
var_export($a);
?>
上の例の出力は以下となります。
A::__set_state(array( 'var' => 5, ))
例3 __set_state() の使用法 (PHP 5.1.0 以降)
<?php
class A
{
public $var1;
public $var2;
public static function __set_state($an_array)
{
$obj = new A;
$obj->var1 = $an_array['var1'];
$obj->var2 = $an_array['var2'];
return $obj;
}
}
$a = new A;
$a->var1 = 5;
$a->var2 = 'foo';
eval('$b = ' . var_export($a, true) . ';'); // $b = A::__set_state(array(
// 'var1' => 5,
// 'var2' => 'foo',
// ));
var_dump($b);
?>
上の例の出力は以下となります。
object(A)#2 (2) { ["var1"]=> int(5) ["var2"]=> string(3) "foo" }
注意:
リソース型 の変数は、 この関数ではエクスポートする事ができません。
注意:
var_export() では循環参照を扱うことができません。 循環参照を表す解析可能な PHP コードを生成することは、不可能に近いからです。 配列やオブジェクトを完全な形式で扱いたい場合は serialize() を使用してください。
var_export() でオブジェクトをエクスポートするときに、 名前空間を指定したクラスの名前の先頭にあるバックスラッシュは含めません。これは互換性を高めるためです。
注意:
var_export() が生成する PHP を評価できるようにするためには、 処理対象のすべてのオブジェクトがマジックメソッド __set_state を実装している必要があります。 StdClass は __set_state() を実装していないことに注意しましょう。