(PHP 4, PHP 5)
mysql_connect — MySQL サーバーへの接続をオープンする
この拡張モジュールは PHP 5.5.0 で非推奨になり、PHP 7.0.0 で削除されました。 MySQLi あるいは PDO_MySQL を使うべきです。詳細な情報は MySQL: API の選択 や それに関連する FAQ を参照ください。 この関数の代替として、これらが使えます。
$server
= ini_get("mysql.default_host")
[, string $username
= ini_get("mysql.default_user")
[, string $password
= ini_get("mysql.default_password")
[, bool $new_link
= false
[, int $client_flags
= 0
]]]]] )MySQL サーバーへの接続をオープンあるいは再利用します。
server
MySQL サーバー。"hostname:port" のようにポート番号を 指定することが可能で、localhost では ":/path/to/socket" のようにソケットへのパスを指定することも可能です。
PHP ディレクティブ mysql.default_host が指定されない場合(デフォルト)、 'localhost:3306' が使用されます。 SQL セーフモード の場合はこのパラメータは無視され、常に 'localhost:3306' が用いられます。
username
ユーザー名。デフォルト値は mysql.default_user で定義されている値です。SQL セーフモード の場合はこのパラメータは無視され、 サーバープロセスの所有ユーザー名が用いられます。
password
パスワード。デフォルト値は mysql.default_password で定義されている値です。SQL セーフモード の場合はこのパラメータは無視され、 空のパスワードが用いられます。
new_link
同じ引数で 2 回 mysql_connect() をコールした場合、
2 回目は新規のリンクが確立されるのではなく、代わりにすでにオープンされた
リンクのリンク ID が返されます。
パラメータ new_link
はこの動作を変更し、既に
mysql_connect() が同じパラメータでコールされて
いる場合でも常に新規のリンクがオープンされるようにします。
SQL セーフモード の場合はこのパラメータは無視されます。
client_flags
パラメータ client_flags
は、
以下の定数の組み合わせです:
128 (LOAD DATA LOCAL の処理を有効にする)、
MYSQL_CLIENT_SSL
、
MYSQL_CLIENT_COMPRESS
、
MYSQL_CLIENT_IGNORE_SPACE
または
MYSQL_CLIENT_INTERACTIVE
。
詳細な情報については MySQL クライアント定数
を参照ください。
SQL セーフモード の場合はこのパラメータは無視されます。
成功した場合に MySQL リンク ID を、失敗した場合に FALSE
を返します。
バージョン | 説明 |
---|---|
5.5.0 |
この関数は E_DEPRECATED エラーを発するようになりました。
|
例1 mysql_connect() の例
<?php
$link = mysql_connect('localhost', 'mysql_user', 'mysql_password');
if (!$link) {
die('接続できませんでした: ' . mysql_error());
}
echo '接続に成功しました';
mysql_close($link);
?>
例2 mysql_connect() で hostname:port 構文を使用する例
<?php
// example.com のポート 3307 に接続します
$link = mysql_connect('example.com:3307', 'mysql_user', 'mysql_password');
if (!$link) {
die('接続できませんでした: ' . mysql_error());
}
echo '接続に成功しました';
mysql_close($link);
// localhost のポート 3307 に接続します
$link = mysql_connect('127.0.0.1:3307', 'mysql_user', 'mysql_password');
if (!$link) {
die('接続できませんでした: ' . mysql_error());
}
echo '接続に成功しました';
mysql_close($link);
?>
例3 mysql_connect() で ":/path/to/socket" 構文を使用する例
<?php
// localhost のソケット(例: /tmp/mysql.sock)に接続します
// 方法 1: localhost を省略する
$link = mysql_connect(':/tmp/mysql', 'mysql_user', 'mysql_password');
if (!$link) {
die('接続できませんでした: ' . mysql_error());
}
echo '接続に成功しました';
mysql_close($link);
// 方法 2: localhost を指定する
$link = mysql_connect('localhost:/tmp/mysql.sock', 'mysql_user', 'mysql_password');
if (!$link) {
die('接続できませんでした: ' . mysql_error());
}
echo '接続に成功しました';
mysql_close($link);
?>
注意:
サーバー名に "localhost" や "localhost:port" を指定した場合、MySQL クライアントライブラリはそれをオーバーライドし、 ローカルソケット(Windows では名前つきパイプ)に接続しようとします。 TCP/IP を用いたい場合は、"localhost" のかわりに "127.0.0.1" を用いてください。もし MySQL クライアントライブラリが 間違ったローカルソケットへ接続しようとしている場合、これを修正するには PHP 設定の に正しいパスを 指定したうえでサーバー名を空白にしておくべきです。
注意:
サーバーへのリンクは、mysql_close() のコールにより 明示的に閉じられない限り、スクリプトの実行終了と同時に閉じられます。
注意:
関数名の前に @ を付けることで 接続に失敗した場合のエラーメッセージを出力しないようにできます。
注意:
エラー "Can't create TCP/IP socket (10106)" が発生するのは、たいていは variables_order 設定ディレクティブに E が含まれていない場合です。 Windows では、これが含まれていなければ SYSTEMROOT 環境変数が使用できず、PHP が Winsock の読み込みに失敗します。