(PHP 4, PHP 5, PHP 7)
max — 最大値を返す
パラメータとして配列をひとつだけ渡した場合は、max() は配列の中で最も大きい数値を返します。 ふたつ以上のパラメータを指定した場合は、max() はそれらの中で最も大きいものを返します。
注意:
異なる型の値を比較する際には、 標準の比較ルールに従います。 たとえば、数値形式でない string を integer と比較するときには、数値 0 と評価します。 しかし、数値形式でない string どうしを比較するときには、アルファベット順で評価します。 返される値は、何も変換をしていない、元の型の値となります。
異なる型の値を引数として渡す際には注意しましょう。 max() が予期せぬ結果を返す可能性があるからです。
max() は、パラメータとして渡した値の中で、標準の比較ルールに従って最大になるものを返します。 異なる型で同じ値と評価される複数の値 (0 と 'abc' など) があった場合は、関数に最初に渡されたほうを返します。
空の配列を渡した場合は FALSE
を返し、
E_WARNING
が発生します。
例1 max() の使用例
<?php
echo max(2, 3, 1, 6, 7); // 7
echo max(array(2, 4, 5)); // 5
// 'hello' を int と比較するときは、0 と評価します。ふたつの値が
// 等しくなるので、パラメータを渡した順によって結果が決まります
echo max(0, 'hello'); // 0
echo max('hello', 0); // hello
// -1 と 0 の比較なので、'hello' のほうが大きくなります
echo max('hello', -1); // hello
// 長さが異なる複数の配列を渡すと、いちばん長い配列を返します
$val = max(array(2, 2, 2), array(1, 1, 1, 1)); // array(1, 1, 1, 1)
// 同じ長さの複数の配列を渡すと、max はその要素を左から
// 辞書順に比較します。この例では 2 == 2 ですが 5 > 4 となります
$val = max(array(2, 4, 8), array(2, 5, 1)); // array(2, 5, 1)
// 配列と配列でない値が渡された場合、常に
// 配列が最大と判定されます。
$val = max('string', array(2, 5, 7), 42); // array(2, 5, 7)
// 一方の値が NULL や boolean の場合、それを他の値と比較するときには、
// もう一方の値の型が何であるかにかかわらず、FALSE < TRUE というルールを使います。
// 以下の例では、-10 は TRUE と評価されます。
$val = max(-10, FALSE); // -10
// 一方 0 は FALSE と評価されるので、TRUE よりは小さいとみなされます。
$val = max(0, TRUE); // TRUE
?>