(PHP 5, PHP 7)
http_build_query — URL エンコードされたクエリ文字列を生成する
$query_data
[, string $numeric_prefix
[, string $arg_separator
[, int $enc_type
= PHP_QUERY_RFC1738
]]] )与えられた連想配列 (もしくは添字配列) から URL エンコードされたクエリ文字列を生成します。
query_data
プロパティを含む配列もしくはオブジェクト。
query_data
が配列の場合の形式は、
単純な一次元構造か
あるいは配列の配列 (言い換えると、他の配列を含む配列) となります。
query_data
がオブジェクトの場合、
public プロパティだけが結果に含められます。
numeric_prefix
情報源となる配列 (query_data
で指定した配列)
に数値インデックスが使われていて、しかも numeric_prefix
が指定された場合、数値のインデックスを持つ要素に関してのみインデックスの前に
numeric_prefix
で指定した値が付加されます。
これは、後で PHP や他の CGI アプリケーションによってデータがデコードされる際、 正当な変数名になるよう考慮したものです。
arg_separator
arg_separator.output が区分のためのセパレータとして使用されます。ただし、 このパラメータが指定されていた場合は それが使用されます。
enc_type
デフォルトは PHP_QUERY_RFC1738
です。
enc_type
が
PHP_QUERY_RFC1738
の場合は
» RFC 1738 に従ってエンコードされ、メディアタイプは
application/x-www-form-urlencoded となります。
つまり、スペースはプラス記号 (+) にエンコードされるということです。
enc_type
が
PHP_QUERY_RFC3986
の場合は
» RFC 3986 に従ってエンコードされ、
スペースはパーセント形式 (%20) となります。
URL エンコードされた文字列を返します。
バージョン | 説明 |
---|---|
5.4.0 |
enc_type パラメータが追加されました。
|
5.1.3 | 角括弧がエスケープされるようになりました。 |
5.1.2 |
パラメータ arg_separator が追加されました。
|
例1 http_build_query() の簡単な使用法
<?php
$data = array('foo'=>'bar',
'baz'=>'boom',
'cow'=>'milk',
'php'=>'hypertext processor');
echo http_build_query($data) . "\n";
echo http_build_query($data, '', '&');
?>
上の例の出力は以下となります。
foo=bar&baz=boom&cow=milk&php=hypertext+processor foo=bar&baz=boom&cow=milk&php=hypertext+processor
例2 数値インデックス要素の場合での http_build_query()
<?php
$data = array('foo', 'bar', 'baz', 'boom', 'cow' => 'milk', 'php' =>'hypertext processor');
echo http_build_query($data) . "\n";
echo http_build_query($data, 'myvar_');
?>
上の例の出力は以下となります。
0=foo&1=bar&2=baz&3=boom&cow=milk&php=hypertext+processor myvar_0=foo&myvar_1=bar&myvar_2=baz&myvar_3=boom&cow=milk&php=hypertext+processor
例3 複雑な配列の場合での http_build_query()
<?php
$data = array('user'=>array('name'=>'Bob Smith',
'age'=>47,
'sex'=>'M',
'dob'=>'5/12/1956'),
'pastimes'=>array('golf', 'opera', 'poker', 'rap'),
'children'=>array('bobby'=>array('age'=>12,
'sex'=>'M'),
'sally'=>array('age'=>8,
'sex'=>'F')),
'CEO');
echo http_build_query($data, 'flags_');
?>
この例は以下を出力します: (可読性のため適宜折り返しています)
user%5Bname%5D=Bob+Smith&user%5Bage%5D=47&user%5Bsex%5D=M& user%5Bdob%5D=5%2F12%2F1956&pastimes%5B0%5D=golf&pastimes%5B1%5D=opera& pastimes%5B2%5D=poker&pastimes%5B3%5D=rap&children%5Bbobby%5D%5Bage%5D=12& children%5Bbobby%5D%5Bsex%5D=M&children%5Bsally%5D%5Bage%5D=8& children%5Bsally%5D%5Bsex%5D=F&flags_0=CEO
注意:
基底の配列内の数値インデックス要素 "CEO" のみ、 接頭辞を受け取ります。pastimes 以下にある他の数値インデックスは、 正当な変数名にするための文字列の接頭辞を要求しません。
例4 オブジェクトの場合の http_build_query() の使用
<?php
class parentClass {
public $pub = 'publicParent';
protected $prot = 'protectedParent';
private $priv = 'privateParent';
public $pub_bar = Null;
protected $prot_bar = Null;
private $priv_bar = Null;
public function __construct(){
$this->pub_bar = new childClass();
$this->prot_bar = new childClass();
$this->priv_bar = new childClass();
}
}
class childClass {
public $pub = 'publicChild';
protected $prot = 'protectedChild';
private $priv = 'privateChild';
}
$parent = new parentClass();
echo http_build_query($parent);
?>
上の例の出力は以下となります。
pub=publicParent&pub_bar%5Bpub%5D=publicChild