GMP 関数
PHP Manual

gmp_gcdext

(PHP 4 >= 4.0.4, PHP 5, PHP 7)

gmp_gcdext最大公約数と乗数を計算する

説明

array gmp_gcdext ( GMP $a , GMP $b )

a*s + b*t = g = gcd(a,b) となるような g, s, t を計算します。ただし、gcd は最大公約数です。g, s, t を要素とする配列を返します。

この関数は、2 変数の線形不定方程式 (linear Diophantine equations) を解く際に使用することが可能です。 この方程式は、a*x + b*y = c のような形式で、 整数のみを解とするものです。 詳細な情報は、» MathWorld の "Diophantine Equation" についてのページを参照ください。

パラメータ

a

PHP 5.5 以前での GMP 数リソース、PHP 5.6 以降での GMP オブジェクト、あるいは数値に変換可能な数値形式の文字列。

b

PHP 5.5 以前での GMP 数リソース、PHP 5.6 以降での GMP オブジェクト、あるいは数値に変換可能な数値形式の文字列。

返り値

GMP 数の配列を返します。

例1 線形不定方程式を解く

<?php
// 方程式 a*s + b*t = g を解きます。
// a = 12, b = 21, g = gcd(12, 21) = 3 とします。
$a gmp_init(12);
$b gmp_init(21);
$g gmp_gcd($a$b);
$r gmp_gcdext($a$b);

$check_gcd = (gmp_strval($g) == gmp_strval($r['g']));
$eq_res gmp_add(gmp_mul($a$r['s']), gmp_mul($b$r['t']));
$check_res = (gmp_strval($g) == gmp_strval($eq_res));

if (
$check_gcd && $check_res) {
    
$fmt "Solution: %d*%d + %d*%d = %d\n";
    
printf($fmtgmp_strval($a), gmp_strval($r['s']), gmp_strval($b),
    
gmp_strval($r['t']), gmp_strval($r['g']));
} else {
    echo 
"方程式を解く際にエラーが発生しました\n";
}

// 出力は、解: 12*2 + 21*-1 = 3 のようになります。
?>


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